口内炎の薬
口内炎で病院を受診すると、ステロイド剤を含んだ口腔用の軟膏を塗ってくれ、同じ薬を自宅で塗れるように、処方薬で出してくれます。また、病院によっては、痛み止めの飲み薬や殺菌作用のあるうがい薬を出してくれるところもあります。口内炎の薬は、病院で処方されるものの他にも、ドラッグストアなどで多くの薬が市販されています。市販されている口内炎の薬には、大きく分けて飲み薬、軟膏、貼り薬が主流です。飲み薬は、「チョコラBB」や「キュティナ」、「ハイシー」などがあり、「肌荒れ・にきび・口内炎」が一緒になっています。口内炎は、ビタミン不足が原因のひとつとされており、口内炎に効く飲み薬のほとんどは、ビタミンB2が主体となり、ビタミンB6やビタミンB1などを含みます。また、肉体疲労や、体力低下、妊娠・授乳期のビタミン補給にも効果があります。
市販されている、口内炎に効く軟膏には、病院で処方される薬と同じ成分のものも多数販売されています。病院で処方される軟膏はステロイド剤が含まれているものですが、市販されている軟膏にも、「ケナログ」や「アフタゾロン」などのステロイド剤が含まれているものがあり、口内炎にとても効果があります。しかし、ステロイド剤を含んでいますので、長期的に使用することに注意が必要です。また、「サトウ口内軟膏」や「大正口内軟膏」などの、非ステロイド性の軟膏も多く市販されています。
口内炎治療の軟膏を塗るときは、口内炎の部分の唾液をティッシュなどでふき取り、軟膏を塗ります。軟膏は、口内炎の表面に膜を作り、患部を保護しますので、痛みが和らぎます。口内炎の軟膏は、付着する性質のものが多く、剥がれにくくなっていますが、実際は、短時間で剥がれてしまうことが多いようです。口内炎の治療という面では、軟膏の方が良いですが、保護の面では、貼り薬の方がおすすめです。口内炎の貼り薬は、シールタイプと錠剤タイプが主流です。シールタイプは、パッチとも呼ばれ、片面に薬剤が含まれており、口内炎の部分の唾液を拭き取ってから指で数秒間押さえると付着し、口内炎の表面をカバーします。錠剤タイプも同様で、付着した後にゼリー状に膜を作り、口内炎表面をカバーします。貼り薬にもステロイド剤と非ステロイド剤のものがあり、ステロイド剤を含むものには、「アフタシール」や「アフタッチ」、非ステロイド剤のものは、「口内炎パッチ大正A」などがあります。
貼り薬の中では、錠剤タイプよりも、シールタイプの方が保護力はあるといわれていますが、薄いプラスチックのような触感がありますので、貼る場所によっては、違和感を感じたり、話しにくかったりすることがあります。これらの他にも、しみにくい液体タイプや手軽なスプレータイプ、口内炎に効果のあるうがい薬などいろいろな薬が市販されています。それぞれに、メリット・デメリットがありますので、お店の人に相談するなどして、自分に合った薬を探してみてはどうでしょうか?また、口内炎が定期的にできたり、治りにくいなどの場合、重大な疾患が隠れていることもありますので、病院で診察を受けましょう。