妊娠と口内炎

妊娠と口内炎

妊娠していると、アフタ性口内炎や口角炎になりやすいことがあります。妊娠することで、全身が衰弱したり、栄養バランスの偏り、鉄乏症の貧血などが原因です。また、ホルモンバランスの変化が原因とも言われています。口内炎を予防するためには、口の中を清潔に保つことが大切ですが、妊娠すると、つわりが原因で、歯ブラシを口の中にいれると気持ち悪くなり、歯磨きがしっかりとできなくなることがあります。また、妊娠でお腹が大きくなってくると、胃が圧迫され、一度に多くの食事を摂ることができず、頻繁に食べ物を食べるようになります。その結果、口の中を清潔に保つことが困難になり、口内炎を起こしやすい状態になっているのではないでしょうか。

 

妊娠中は、産まれてくる子供のことも考え、栄養バランスを考えた食事をしっかり摂り栄養管理をし、身体を健康に保つことが大切です。妊娠中に口内炎になってしまった場合は、通院中の産婦人科を受診しましょう。妊娠中は、使える薬と使えない薬があり、他の病院で診察を受けると、妊娠してることを理由に、薬を一切処方しない場合もあります。産婦人科では、どの薬が使えるかを把握していますので、安心です。

 

また、市販されている口内炎の治療薬には、ビタミン剤や痛み止めなどの飲み薬、口内炎に直接塗る軟膏などがあります。口内炎に良く効く塗り薬には、ステロイド剤が含まれていることが多いのですが、局所に少量使うのであれば、それほど神経質にならなくても大丈夫といわれています。もし、心配なようであれば、使う前に、通院中の産婦人科の医師や、その薬を販売している製薬会社に相談してみましょう。