風邪と口内炎

風邪と口内炎

風邪を引くと、口内炎になりやすいという人は多くいます。口内炎は、身体の抵抗力が落ちた時や、ビタミン不足になったときに発症します。また、風邪は、ウィルスや細菌に感染することで起こりますが、身体の抵抗力が落ちていると、感染しやすくなります。風邪とは、かぜ症候群と呼ばれ、鼻や扁桃、咽頭などの上気道に起こる急性的な炎症のことで、ほとんどがウィルスに感染することで起こります。ウィルスの感染は、ストレスや疲労、不規則な生活などにより寝不足になったり、栄養バランスの偏り、脱水などにより、抵抗力が弱くなると、ウィルスなどが感染・増殖し、鼻やのどに炎症が起こります。

 

また、風邪を引くと、体力が奪われ、身体の抵抗力が弱くなり、口内炎だけでなく、肺炎や気管支炎、扁桃炎などいろいろな病気を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。風邪を治すためにも、ビタミンは大切です。口内炎ができている場合は、ビタミンB群を積極的に摂ることが大切ですが、風邪の場合は、ビタミンAとビタミンCを摂ることが大切です。ビタミンAは鼻やのどの粘膜を強くし、ビタミンCはウィルスを退治する身体の免疫機能を高める効果があると言われ、体力の回復につながります。

 

一度、ヘルペス性口内炎になったことのある人は、風邪を引いて発熱した後に、唇の周りに小さな水ぶくれが数個できる場合があります。これは、体内に残ったヘルペスウィルスが、風邪で抵抗力が落ちたことで、再活性化して身体の表面に出てきたものです。乳幼児や子供の場合、ヘルパンギーナや手足口病になった場合、夏風邪のような症状と共に、口内炎が出てきます。「風邪は万病のもと」、「口内炎は身体のバロメーター」といわれるように、風邪を引いたり、口内炎ができる場合は、身体の抵抗力が落ちている証拠です。ビタミンを多く含む、栄養バランスの摂れた食事を摂り、規則正しい生活を心がけ、睡眠を充分に取り、身体をしっかり休養させましょう。